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しばし、もう、茫然、、、

やっと、オフモードから抜け出し、

さてと、BLでも読みましょうっと、

長い間、放っておいてごめんなさいませ、とばかりに

お迎え中のBL団体御一行様2014春~~

居住まいを正して向き合います。

老後のための覚書2014に本日、記されるお話はこちら~~


箱の中 (Holly NOVELS)箱の中 (Holly NOVELS)
(2006/03/23)
木原 音瀬

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檻の外 (Holly NOVELS)檻の外 (Holly NOVELS)
(2006/05/25)
木原 音瀬

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ご興味があるかた、、
いつもように勝手な意見、
ネタバレありありでもいいよ
という方のみどうぞ


本日もまた、木原音瀬先生の作品

本編と、その後 的なご本でございます。

まず、わたしはこの『箱の中』を手にしたとき、

タイトルを見て想像の旅へ。

だって木原先生のお話ですから、
全てにおいて五感を駆使して
本の前で居住まいを正せねば、バチがあたりますって!

で、箱の中、、、、


おそらくとても純粋な青年の心とリンクする箱という比喩。


などと漠然と思ったのでございます。
上の表紙絵見ても、

わたしには野球部の青年たちにしか思えませんでした。


けれど、


すぐ読み始めた1ページ目、

箱の中の意味がすぐわかる。

主人公の堂野は、やっていない罪を否認し続け、
そのお蔭で起訴され、実刑で2年刑務所に入ることになる。

ああ、それで、箱の中、なんです。

ああ、それで、坊主頭の青年のさし絵なんですね。

と納得したものの、
堂野の冤罪に、愕然!

痴漢をしたといういわれなき罪。

読者側は、堂野の心の叫びがわかるから、
それは無実なのだ という事実が真実であり、
わたしの胸にひしひしと訴えかけてくる。

ちょっとちょっと痴漢の冤罪で、2年って重くないか?

この刑の重さには事情があり、

結局、堂野自身が無実を叫んだことから
ますます話が複雑になっていき、
こんなことに、、、

もう踏んだりけったりであり、
余計に、哀れで、
堂野の悲劇に同情します。

くしくもリアルワールドでは、
冤罪といわれつづけたひとが

死刑判決を受けたまま

ずっと刑務所に48年間服役して、

最近になって、その証拠の信憑性の薄さで、

彼の冤罪が認められつつある

という何ともやりきれないことがおきている現実で、

この本を読み始めたので、

何となく、何となく、たまらない気持ちでページをめくります。

堂野は世の中に絶望し、
なにひとつ彼を責めない
父や、母たちの優しさに
(息子を信じてるから)
辛く心を痛めながら、

刑務所の中で知り合う人々の中で、
また頭を殴られるような経験をして
どん底に落とされ、、、

という人生の過酷さを箱の中でも味わいます。

箱の中の生活がとてもリアルで、
とても具体的に書かれています。

当たり前ですが、先生も取材なさったのだろうと、
箱の中の生活が、何があっても規則正しい生活で、
何があっても不動であり、
そして繰り返されていく淡々とした同じ日常、

木原先生の描写は本当に見事です。

中でも、夕食の献立、、、あれ、、、気になった、

あれって、先生の頭の産物のメニューかしら?
それとも、本当に実在したメニューなのかしら??

だってね、おくさまああ、
ある日の夕食で、でてきたのは

親子丼、


これは、いい。これは、とてもうまそうだが、

そのサイドのお供が、ししゃも、って、
ししゃもってええええ、 そりゃないような、、、

わたしの中ではありえない献立で、、、
(個人の意見ですからねえ、おくさまあああっ!)

それが、妙にリアル感があって、唸りました。

何となく、栄養価だけのために
作られているメニューであり、

食べるということに 
楽しさも歓びも見出さない、そんな必要はないのだと、

そんなメニュー作りなんだな、と
そう思うわけです。


それでも箱の中のひとたちは、

箱の生活で、それぞれに楽しみを見出していく。

人間ってええのはしぶとく強い生き物です。

堂野をこれでもかと騙し、
老いた両親から金をこれでもかと奪い取る
下種野郎、

大切なイチモツに、何個もタマをうめこみ
自慢し合ったり、

また食べることをこの上もなく楽しみにしたりとか、、、


堂野も最初はうちひしがれ、

自殺したいくらいおいつめられて、

そして、うわべの優しさに心惹かれ、
ソイツの真の顔を知って、
騙され、そして、奈落の底に突き落とされる、、、

戦うことに疲れ、どんなに脱力して、生きる気力を失っても、

時間はただただ淡々と流れていくだけで、

箱の中の規則正しい生活は、堂野を待っていてはくれません。

そんな中で、
ぶっきらぼうで、
少しばかり人間らしい感情が欠落した喜多川が

堂野に接近していきます。


彼は大きな図体の子供という表現がぴったりの男です。

堂野の何気に言った、

『ありがとう。』

その響きがたまらなく好きになる。

たまらなく、その言い方が、好きだから、

だから、彼の口から、その言葉が聞きたいがだけのために

喜多川は、せっせとせっせと、

おかずをあげたり、
頭をなでたり、
寒い時にはふとんの中に足を貸してやったり、
不足しているティッシュペーパーをあげたり、と
(別に変なことには使いませんわよ?おくさまあああ(;^◇^;)ゝ イヤン

堂野からすれば、『親切にしてくれる人。』
でも喜多川からすれば、

ただ、『ありがとう』の言葉を聞きたいだけの行動であり、
それが、親切にしている、ってことにまったく気が付いていない。


ここに喜多川の人間性が出ていて、

アンタ本当、どんなところでどんなふうに育ったの?

という幼少期の環境、

平凡に育ったわたしならば、
喜多川の行動を
母の愛情もなく、愛に飢えていたのだろうと

思うところも、

喜多川自身にすれば、
はじめっから彼の心に存在しない愛情に

愛に渇望しているなんてこと、

はなっから考えていない。

いわゆる、兄弟姉妹のいない一人っ子に対して、

兄弟姉妹がいる人が、

『兄弟いなくて寂しくてかわいそうだね、、』

って言われることに、一人っ子はキョトンとして

『なんで?』

と答えるのと、どこか似ている気がする。

つまり人は自分の育った環境を基準に、
自分と比べて 

相手が足りてない物や欠落しているものには、

とことん、かわいそうだね、とか、不足していて不自由でしょ?
などと思ってしまう利己的動物だけど、

持っていなければ持っていないで、別に? 的な感じでしょ?



喜多川の行動は、この一貫して、
一人っ子現象
のように不可解で、

環境の違うわたしからすると、
彼の行動の動機などは、
わたしのような、あまりに凡人すぎる人間には、
心のヒダや機微を追うことができないわけで、

だからこそ、気になってしまう男、なのです。

一方、堂野にいたっては、

あまりにも人間くさすぎる。
わたしの知っている感情ばかりがうごめく男であり、

弱さも、ずるさも、
堂野が吐き出す感情は
すべて、わたしの知っている感情だから、

堂野の優柔不断な態度や、
知らず知らず、喜多川を利用してしまうずるさや、

そんなものが手にとるようにわかり、

だから、余計、喜多川が憐れに思えるのかもしれない。

喜多川の心は、

あまりにもまっすぐで素直といえばそうなのかもしれないが、

裏を返せば、

自分勝手で、エゴイストで、
欲求を我慢できないガキなんだ。

けれど、だからこそ、裏に何も隠すものがないから、

だから何だか知らないけど、
わたしの中に喜多川が強烈に心に残る。

喜多川の欲求は、短絡的だから、

堂野をほしいと思う気持ちに 歯止めがきかない。
実に困ったものです。

捨てても捨てても戻ってくる犬のようではないですかああ?!
(犬を捨てるなああっ?!

後に、互いに刑務所を出た後、
二人は音信不通になり、

堂野の消息もプツリと切れて、、

それでも喜多川はずっとずっと堂野を
探し続けます。

箱の中に 納められている、

『脆弱な詐欺師』は、

出所してから、喜多川が私立探偵をやとって
堂野を探し出す、その執着度が、

探偵の目線で書かれています。


この探偵も、適当にこずるい男であり、

そして、この男もまた、わたしにとっては知ってる男。

わたしが知り尽くした感情を持ち合わせている男なのです。

ですから、彼も喜多川と出会い、

堂野を探すための費用を
体を壊してまで無茶をして金を稼ぎ
費用を作り出すこの喜多川圭という男に、

恐れすら抱く。

だって、こんな人、知らないもの。
彼の人生の中に決していなかった喜多川、、、


やっぱりこれって、一人っ子現象でしょ?

わたしの前には、
一人っ子の気持ちが
わからないのと同じような不可解な気持ちが
またまた立ちはだかるわけです。

何故彼がそこまでして体をボロボロにしてまで探すのか、、

普通なら、もっと違う感情、、、

堂野に対する怒りやら、悲しみやら、辛さやら、、
そして、最後は、、諦め、、、

そんなことなんてこれっぽちも感じることなく、
彼は何かに取りつかれたように体を酷使して
金を稼いで、、、そして探偵に渡す。

堂野をみつけてほしい! その一心ね。

一生、彼の心は、わからないのかもしれない。
だから、目が離せないのです。
いや、そらすことができません。

というわけで長くなります。
覚書はここでいったん、つづく~~

だって、一口には語れない想いなんですものおおおお!!!
     

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パトロン付きの毎日を満喫している自由人でございます。これ、きちんと訳しますと、勝手気ままに生きている専業主婦でございます。
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