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そのネーミング、すごくね?

  • 2013/11/19(火) 08:21:43

やっぱり、老後の覚え書~~


今回のおもてなしには、
木原音瀬先生の本が4冊はいっており、
いずれもそれぞれに楽しませていただいたわけですが、、

木原音瀬(このはらなりせ)先生と読むのは、
BL読者ならあたりまえでも、

BLビギナーだったり
ましてや、一般の方々などからすれば目からウロコと言わんばかりの読み方です。


そして今日わたしの覚え書きはこちらvvv

牛泥棒 (Holly NOVELS)牛泥棒 (Holly NOVELS)
(2007/06/29)
木原 音瀬

商品詳細を見る


うしどろぼう、、って

何たるネーミング、何たるタイトル。

普通に考えると、ええええ、?
だって、BLですよ、奥さま?

それが牛泥棒って、、、、

でも表紙を見て頂くとわかるんだけど、
イラストの背景のお色がとっても綺麗だし
キャラ達の美しさと溶け込んで、
幻想的な仕上がりなっている、その横のタイトル文字、牛泥棒、、

ん?やっぱ、BL? 牛泥棒盗賊集団に入った一人の青年と
牛を飼っている農家の青年との恋なの~~~

とまで、このイラストは妄想を膨らましてくれます。(本当?)
いや、そのくらい、綺麗な仕上がりだということです。
(その上、その妄想あらすじ全然オカド違いだしねっ?!)

そして、わたしはこの何たるネーミングから、
ついイラストの美しさに誘われて、

手に取って読み進めて行ったのでございますが、

気がつけば、

とってもとっても好きになっていたのでございます。vv



ネタバレあり、勝手な感想あり、
それでもいいよという方のみどうぞ。



木原先生は、私の中では、BLファンタジー作家というより

その世界は、純文学のような美しくも悲しいお話を書かれる作家さんで

愛に翻弄されるがゆえに、人間のどろどろしたものや、
フタをしてしまいたくなるような汚れたものがさらけだされていく、、

っていう印象があったんですね。

だから、こちらの精神がしっかりしてないと、
痛く怖い辛いテーマの渦にひきずりこまれ、
へとへとになっていきそうなので、

まあ、少しずつだましだまし読んでいこうかな?と

だが、しかああし、

美しいこと

から始まって、、、

BL師匠が明るめの本を推薦してくださり、


少しずつ、少しずつ、
木原音瀬ワールドの別の世界を知るようになったのでございます。

かなり抱腹絶倒で、キュンと切なく、ほっこりと、、みたいな。

この間のdon't worry, mama シリーズなんてその最たるもの!

そんな話も書けるとても幅広い作家先生っvvvラブ


まあまあ過去の話は置いといてっと、


今日は、この牛泥棒の話でございます。

全体的に、

坊やああ~ でお馴染みの、日本昔話にあったんじゃね?

っていうくらい、おとぎ話感があります。
わたしは、タツノコタロウを思い出した。何となく。

おそらく受けの子が生まれ持ってしまった力に、
他の人には見えない子鬼やら、鬼などが見えてしまうからでしょうか。

また、冒頭部などは、
子供に注ぐ母の愛、
仕える主への思慕と慈悲愛などが描かれているので、

日本昔話にひょいと『牛泥棒』が入っていても、
納得~って感じになるのかもしれませんが、、

とにかく声を大にして言いたいのが、

メインキャラの二人が、何だか、とても愛らしい だよおお~~っ

美しい華奢な使用人、徳馬、
そのイメージ通り忍耐強く多くを語らないんだけど、
とにかく主への愛に満ち溢れているんですねえ。

方や、オレ様主で、ワガママで、甘えっ子で、
でも主としての責任を全うする男気ある亮一郎

この二人の織りなす愛は、静かに見えるその水面下で強く激しく燃え上がり、
何より、二人の絆が強いのです。

わたしが、この本に魅力を感じてしまうのは、

二人のゆるぎない愛、に惚れるんですなあ。

最初、お互いの気持ちがわからなかったから、
本当は両想いだったんだけど互いの気持ちを隠していて
だからこそ、使用人徳馬は苦しくなっちゃって、
主、亮一郎のもとから逃げようとするんですね、

だけど、愛し愛される確信を得てからは、
絶対に、その愛を放さないように互いに努力していくの。

本来、攻めの亮一郎が、イタイケ健気受けを、
自分だけのものだからとムタイなことをしそうなんだけど、
どこまでも、どこまでも優しくて、口だけではない彼の本気に萌え~~~なのだ。

牛泥棒が発覚した時点でも(やっぱ牛盗むのかい?)
徳馬のために腹をくくり、地位も名誉も捨てて一緒に逃げようとするなんて、
やっぱできることじゃないよなああ、と

地位も名誉もないくせに、今の生活を捨てられない情けないヘタレノパール。

だから、読んでいて、その亮一郎の本気に、

とても安心し心がほっと洗われるのだ~

この男について行けば、徳馬は幸せになれる!そう思わせてくれるのだ。

勿論、亮一郎は、徳馬の捨て身の愛があるからこそ、
男気を発揮し、絶対に手放してはいけないと体が血がそう叫ぶわけなんです。

ソンジョソコラのちょっと料理ができるから、ね、亮さん、ウフ

みたいな女たちには、亮一郎は絶対に惚れませんからねっ?!ふんだ!(って誰に言ってるの?)

わたしが、徳馬を好きなところはね、これだけ主(あるじ)想いなのにね、
普通だったら自分がいることで亮一郎が足手まといになってはと
身をひいちゃいそうな健気受けっぽいのに、

ちゃんと主、亮一郎の愛をきちんと真向から受け止めているところなのです。

亮一郎が、オシロイの匂いなどさせて家に戻ってこようものなら、
悩んで、泣いちゃう、カワイイ健気受けなのだ。

昔からの使用人気質が抜けず、亮一郎の身の周りの世話や
料理洗濯掃除など、完璧、そして健気でかわいい、

ほしいぞ、わたしも徳馬がほしいぞ、と思うのだ。

前半は『牛泥棒』というタイトルの所以で、かなり事件が起こるけれど、

その他におさめられているお話のひとつは、
亮一郎と徳馬の静かな愛を確かめつつ、

原君という亮一郎の助手にまつわる話でとっても楽しめる。

そこの世界に起きる出来事は、現実離れしたことなのだが、

あまりに真摯に深めていく二人の純愛が、
その現実離れの世界を凌駕してしまい、

ゆっくりじっくりとわたしをその世界に浸らしてくれるのだ。

淡々と織りなされていく美しい文章が、ココロを打つ。

やはり、木原先生はすごい人なのだ。
(今さらか?えっ?このBL初心者が偉そうにっ?! ひいいい、許してええ~)

わたしは密かにこの先生の推理小説とかを読んでみたいと思っているのだ。

鋭い描写と的確な表現で、絶対に推理小説もいけると思うのだけど、、


どこぞの出版社のかたああ、
企画してもらえませんかああ??



とにかく、この牛泥棒~すごくすごくすっごく大好きな作品となってしまい、
今また、読み返しているわたしなのでございます。

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    この記事に対するコメント

    No title

    わぁ~気に入って頂けて良かった☆
    この話、私も大好きなので。


    木原ワールドでは地味な話だけど、読後はホントにほっこりするよね!!
    木原先生は、『痛い話』もこういう『ほっこり系』や
    『笑える話』も書けるのが凄いと思います。


    先生の推理小説界への進出は聞いたことないけど(笑)最近一般小説も
    書かれたのは知っています。
    『小説すばる 2013年 09月号 <ラブセメタリー>』だそうです。
    私の知り合いのBLレビューを書いているブロガーさんの紹介では…
    『メンタルクリニックに勤める看護師(男)と、そこに来た
    ペドフィリアという性的嗜好を持った故に悩んでいる患者(男)の話』
    と書かれています。
    (ペドフィリアとは幼児・小児性愛者のこと)
    一般誌なので、2人の間に恋が芽生える訳ではないみたいだけど…
    BL風味が溢れているのではないか?と思います。


    読者の支持が多ければ、その内一般誌でも活躍なさるかもしれないですね。
    (あ、そういや既に『パラスティック・ソウル』という
    BL風味なカップルが出てくる本を出されていた…!今度入れます。笑)


    でも、そうなるとBLを書く量が減っちゃうかもしれないから心配~~~
    榎田先生も最近ライトノベルが増えてきてるしね。
    好きな作家さんが活躍の場を増やしてくれるのは喜ばしいけど、
    ファンとしては心中複雑…


    そうそう。
    話変わりますが、BLドラマCDで『牛泥棒』を演じられた声優さんの1人が
    「俺、題名聞いた時”遂に獣●???”って思って焦った!」って言ってました。
    それ聞いて私、噴き出したけど…その後その声優さんが
    「ところがところが、純粋な愛を描いた素晴らしい作品で…」って言ってくれて
    ”あ、男の人でもそう感じるんだなぁ~”って凄くうれしくなりました。
    ―――だから、なんかこの作品には特に思い入れがあるというか☆


    攻め受け2人とも、ホント可愛いよねwwwww
    ビバ!BL!!



    • 投稿者: JUN
    • 2013/11/19(火) 09:30:12
    • [編集]

    Re: No title

    JUNさんへ、
    いつも優しいコメントありがとう~

    老後の覚え書とはいえ、知らない方々へ発信しているわけで、
    勝手にすきなこと書き連ねてて大丈夫かしらん?
    ってちょっと心配になったりもします。

    なんつってもBLビギナーであり、
    イマサラアアア?的な本の感想だったり、、

    まあ最後はどうぜ、わたしの覚え書だからね、と逃げますけど、、


    わたしの2013年は、師匠から始まり師匠で終わる。
    本当に、JUNさんありがとう!vvvvvv

    たくさんのわたし好みの本と知り合えて

    サイン会も行けて、

    これもそれも全てJUNさんのお陰でございます。
    (でも是だけはわたしが諦めなかったのも偉かった、←ひつこいっ!)

    わたしのワールドが広がったわ。(だからといって世界に貢献するわけではないが、、)

    ひとりでほそぼそと物色していたら、
    これほどの広範囲な話には手がでなかったろうし、、

    読んでる本が、多分かなり偏ったりしているかも。

    もともとファンタジーはあまり得意ではないので、、

    でもそういう食わず嫌い?読まず嫌いが、
    JUNさんのセレクトのお陰で目からウロコ。

    でなきゃ牛泥棒や、ROSE GARDENには出会えなかったよおお。

    ああ、でもよかった。やっぱ、
    すごいネーミングなんだね。
    声優のひと、同志!vvv

    そして、やっぱり木原先生は新たな分野にも進出、、、

    榎田先生は、サイン会の感触からすると
    根っからのBL愛好家というか、あのワールドが好きな感じが伝わって来たので、
    きっと、色々な分野に進出しても、BLワールドは続けてくれると思うのであります。

    • 投稿者: ノパール
    • 2013/11/19(火) 16:47:20
    • [編集]

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