2015.09.01
頑張れ!シニアシチズン!
大きな病院に行って
その科の待合ロビーで
人々を観察していると、少しばかり
切なく、ツンとくることが多いのでございます。
町のお医者さんの待合室だと、
老いも若きもごった混ぜだし、
特にお子たちの笑声や泣き声や、
叫び声~~など、
なんとなく生きている緑の息吹を感じますが、
そこへいくと大きな病院は、
内臓ごとに科が分かれているので、
元気なエネルギッシュに満ちた空気は
ほとんど小児科に集まっていくので、
他科は、大人たちのルツボで
しかも病院だから、
弱っている人の集まりとなるんですね。
その中でも、
シニアの大先輩など、
普段町でお見かけする元気な方がたとはウラハラに、
弱ってしまって、ふらふら~~って感じで、
随分と弱まっちゃっているように見えることもしばし。
先日など、
名前が呼ばれるまで、しばし、と、
わたくし、隣の人に見られないように、
BL本を真剣に読んでたんですが
{BLの挿絵って、マジえぐくって
一人で見てる分にはいいんですが、
公の場では本当に赤面~って感じの
イラストが多いので、ちょっと人目をはばかる感じで
読むんですが…
神経を本に集中していても、
目の前に座ったシニアご夫妻のご動向が気になります。
かわいらしく小さくて、ちんまりとしてらっしゃる、
とても仲の良いご夫婦のようでしたが、
どちらが患者さんだと言われても納得~
してしまうくらい、
なんだかエナジー切れ
疲れ切ってらっしゃるようでした。
お名前が呼ばれました。
どうやら、奥さまが患者さんのようです。
ご主人は杖をついてらっしゃり、
やおら立ち上がり、
奥さまの背後で、
背中を優しく押してあげています。
奥さまは、シニアが歩行のサポートに使う
バギーの小型版のハンドルを両手で握り、
何度か勢いをつけたあと、
ご主人のサポートのお陰もあり、
そっと椅子から立ちあがり、
曲がった腰を益々曲げながら、
歩行器のハンドルをしっかりと握り
歩き出す。
ご主人も杖をつき
ヨロヨロ~~って感じで、
奥さまを見守りながら、
歩いていく。
なんだか、色々と思うことがあって、
胸が痛かったです。
それでも誰にも迷惑をかけずに、
{まあ、もちろんお子様がいらっしゃれば
大きくなった息子さんや娘さんの
絶大な協力もあるでしょうし、
常日頃からお世話になっているのかもしれません。
それでもそれでも、
そういった現役の人たちの手を借りず
そういった忙しい人たちの手を煩わせず、
二人の力だけで病院に来れることは
きっと幸せなことだと思います。
でも、
色々と考えてしまうのは、
やはり、現実に己が年をとっていく
その普遍の日々、
己の夫婦の行く末を思い浮かべたりと、
世の中の不可解な不条理を思ったりで、
何やらしんみりと…
良い世の中であってほしい。
平和で、
自分が少しでも他人に優しくできる
そんなエクストラな気持ちが持てる世であってほしい。
ちょっとこの先に不安を感じたりもして…
でもね、まあ、気は、持ちよう!
無理はしちゃノン!ノン!だけれど、
その辺は、スーダラダ~と
お気楽に~~~
肩の力を抜いていきやしょう~vv
人ってえのは、夢があるうちゃ、大丈夫~vvv
ノパールなんて、
まだまだ読みたいBL話もあるしね。ほほほ。
気持ちが息切れしなければ、
大丈夫なのでございます。
この先、葉は枯れても
気持ちは枯れず~